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教育学部らしく

平成21年度から使用される教科書検定結果が公表されたということで、教科書関係の記事が色々と出てる。

毎日新聞のネタによると、脱ゆとりで教科書は4割増えるとのこと。理科だと6年生で食物連鎖に関する内容が増える(復活)するらしい。他に伝統文化についての記述も増えるんだとか。

教科書のページが増えることよりも個人的に興味があるのは、文部科学省が「必ずしも教科書すべてを取り上げなくてもよい」という姿勢を明確にした、というところ。これは現場の先生はシンドイのでは。教えることを選択するには、その内容を深く知る必要がある訳で、でも、小学校の先生は全ての教科を担当しており、その全てを深く理解している天才はそうそういない、、、はずなので。授業だけでなく、学級運営やら何やらと色々とやるべきことが多いのに、さらに、負担を増やしたいのでしょうか。大学院生だったころ先生が、「教員に考えるゆとりがあるゆとり教育じゃないとダメ」と言っていたけど、その通りだと思う。

文部科学省が教えるべきことを整理して、「現場の先生はこれを確実に教えろ」と言ってあげれば、授業の準備時間が軽減されて、学級運営やら何やらに時間を割ける気がするけど、どうかね。

でも、ゆとり教育だっかたら浅田真央ちゃんみたいな人が成長したのかも、、、と、ひねくれものの私は考えたりする。

教育ネタのついでに、本学のとあるセンターが発刊している雑誌に載っていた論文から。

新教育課程内容に対する教育学部生の履修及び理解の実態について(2)ー平成22年度移行措置内容(中学校理科)を中心としてー
坂本憲明(2010)教育実践研究, 18:65-72

平成22年度から新しく実施される内容についてまとめてあり、その内容について、本学学生の理解度について検討している。生物分野では、「節足動物や軟体動物の観察」と「進化」が挙げられている。身近な無脊椎動物としての例に「アルテミア」が挙げられているらしいが、学生は全く答えられなかったのこと、、、私も知らなかった。なぜ、アルテミア?進化についてはやはり誤解が多く、予想通り「方向性を持った形質の変化」という誤解が多いみたい。私の授業では必ず説明しているのだが。とても勉強になった。
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またまた人生初

昨晩から始めたPCRは、(とりあえず)全てシングルバンドが確認できた。いくつか薄いのがあるけど、小さな個体のため、DNA抽出量が少なかったのかも知れない。シークエンスが上手くいかない場合は、template濃度を高めて再実験した方が良いかも。

早速、シークエンスに出そうとPCR産物の精製をしていたら、エッペンチューブが不足するというアクシデント。残りの数サンプルは後日。

先日、八丈島に初めて行った。2つの火山がくっついて出来た島だそうだ。

八丈島

恐らく、日本列島とはくっついたことのない海洋島、、、だと思う。ということで、やはり、そこに生息する生物に興味が湧いてくる。今回は、Burmoniscus、コシビロのワラジムシ類とサソリモドキを狙った。コシビロが不調だったけど、一応、全て採集できた。Burmoniscusは、B. hachijyoensisという固有種が記載されている。サソリモドキはアマミサソリモドキで人為的に持ち込まれたと考えられている。いずれもしばらくは実験できそうにない。

サンプル処理優先順位:熊本のコシビロ、鹿児島のBurmoniscus、沖縄島のBurmoniscus、八丈島のコシビロ、八丈島のBurmoniscus、サソリモドキの順かな。ササラダニはしばらく放置。

粉砕終了!

卒論の落葉粉砕活動が思ったよりも早く終わった。学生とのコンビネーションが良くなったのか?しかし、卒論としては、明らかに多すぎるデータ量、、、頑張り屋の学生なので、どうにかしてくれるだろう。

粉砕活動が、予想よりも早く終わったので、出前授業用のカブトムシ幼虫を探しに行くことにした。昨年、かなりの密度で発見した場所に行ったのだが、状況がかなり変わってしまい、1個体も発見できなかった。困った。

DNA抽出をしていたコシビロのPCRを始めた。COIarchで42℃。これが上手く行けば、明日中にシークエンスに出してしまいたい。

春G1シリーズの初戦、高松宮記念はキンシャサノキセキが勝ったようで。最近は、スプリント路線はあまり詳しく見てなっかたので、力関係が良く分からないけど、どうも1番人気だったらしい。今年は、あまり荒れないのかな?馬名の「キンシャサの奇跡」は、ボクシングヘビー級のモハメドアリがホアマンに勝った試合のこと。

ドバイWCは、ブエナビスタの2着が最高だった。前哨戦を勝って1番人気だったレッドデザイアは11着と惨敗でした。難しいね、競馬は。

落馬

明日の日曜日は、卒論の落葉破砕活動(騒々しいので休日しかできない)の手伝いで一日が終わりそうなので、今日は大学に来ない予定だった。しかし、先日の学会で久しぶりにある後輩に会って、彼との共著論文が2度のリジェクトの結果、私のところで眠らせてしまっていることを思い出した。ということで、これ以上、後輩に迷惑を掛ける訳にもいかないので、再投稿の準備することに。どうにか形になったので、とりあえず投稿してみる。

さて、春は出会いと別れの季節、そして、競馬の季節でもある。

明日は、スプリントのG1、高松宮記念があるけど、G1に向けてのトライアル・ステップレースも続々と行われている。とくに今日は、皐月賞のステップとして、最もレベルが高いと評判の毎日杯が行われるので、久しぶりにテレビでライブ観戦。注目は、エアグールブの仔ルーラシップと2戦無敗のリルダヴァルだったけど、終わってみれば、これまた有力馬の1頭のザタイキが最後の直線でかなり激しく転倒、鞍上はあの武豊で、かなり激しく振り落とされるという事態に。

とりあえず武豊の命には問題がないということ。今年の春G1は有力馬が目白押しだけど、復帰はどうかな?それにしても実況がヒドかった。

結局、皐月賞トライアルで、人気通りに勝ったのは、ヴィクトワールピサだけ。1番人気は確定だろう。抜けた印象はないけど、確実に好走しそうな馬ではある。

リターバック9月後

卒論のリターバック回収を手伝った。昨年の6月に設置し、7月、9月、12月に回収し、今回が設置9月後となる。リター内に侵入した土壌動物を抽出するためにバック内のリターをツルグレンに設置するのだが、これが結構、時間が掛かる。夜遅くまで学生が頑張っている姿を見て、私もやる気が出てきた。

ということで、コシビロを30個体近くDNA抽出し始めた。上手く行けば、5月の学会はこのネタになりそう。

年度末に提出しなければならない書類を忘れていそうだけど、、、考えないことにしよう。

寂しいもんですね。

今日は、卒業式だった。その後、祝賀会という、謝恩会と送迎会という相反する行事を一緒にやってしまおうという意欲的な会に出席した。

今日まで普通に接していた学生が、明日から大学に来なくなると思うと、嬉しいような、寂しいような、気分だった。この感覚、苦手。

しかし、希望(不安も?)に燃える学生を見ていると、また、退官される先生の刺激的な言葉を聞いたら、しっかりと研究をしなければならない、と感じてしまった。単純なのか。

ということで、コシビロの形態整理を行った。とりあえず、福岡、石垣島から4種を確認。

cubaris.jpg
cubaris_2.jpg
Cubaris iriomotensis。第1内肢の内側先端に突起あり。石垣島産。

Venezillo_cf_soleiformis.jpg
Venezillo cf. soleiformis。第1内肢の先端に楕円形の構造物あり。福岡産。黒タイプ。

Venezillo_cf_yaeyamaensis.jpg
Venezillo_cf_yaeyamaensis_2.jpg
Venezillo_cf_yaeyamanus。第1内肢の先端が外側にカールする。石垣島産。白タイプ。この写真では分かりにくいが顕微鏡で見るとかなり明瞭。

Venezillo_B_1.jpg
Venezillo_B_1。第1内肢の先端外側縁が、波状、もしくは、刺状に見える。内側には毛が生える。石垣島産。黒タイプ。

また、COIarchは、DNAバーコードの標準プラマーとほぼ同一であることを、今さらながら知った。コシビロはこれで増えそうなので、COIarchをベースにISOPODが良いかも。ちみに、COIFRもほぼ同じ領域。ただし、COIarchを使った昨日の実験では、Cubarisでバンドが2本出現したので、アニーリング温度を上げて再実験。

実験条件と結果:
COIarch:z-taq、Template 5μl、42℃。CubarisとVenzillo黒は綺麗なシングルバンド。Venezillo白が1個体バンドが出現せず。ただし、この個体は、33℃ではシングルバンドが確認できている。

ということで、とりあえず、COIarchはアニーリング温度が低いと種によっては、2本バンドが出る。しかし、42℃だと白タイプは増えにくい、、、みたい。

コシビロもやれそうだ。

コシビロのPCRはまずまずの結果だった。

実験条件と結果:
ISOPOD:z-taq、Template 5μl、33℃。CubarisとVenzillo黒は綺麗なシングルバンド。Venezillo白は全くダメ。
ef1a:z-taq、Template 5μl、33℃。全くダメ。
12S CRFR:z-taq、Template 5μl、44℃。全くダメ。ただし、泳動中にミスをした。
16Sar:z-taq、Template 5μl、44℃。綺麗なシングルバンド。

Venezillo白を増やすために、別のCOI用プライマーを試す。
COIarch:Venezillo白でシングルバンドを確認。Cubarisは薄く2本ある?
COIF:Venezillo白とCubarisでシングルバンドを確認。Venezillo白はやや薄い。

COIはCOIFをベースにISOPODが良いかな(Burmoniscusと同じ方法)?16Sも使えそう。12SはBurmoniscusと同じものを試す。

宮古島のBurmoniscusはISOPODを試したら良いかも。

サンプルは、石垣産のVenezillo白と黒、および、Cubaris。そういえば、学生が石垣島に行って来たらしい。楽しかったようで、、、うらやましい。

コシビロか、Burmoか

今日は、学生と話す機会が多かった。新学期が近づいてきた証拠か。

明日は、落葉の粉砕で終わりそうなので、急遽、コシビロのPCRを始めた。とりあえず、COIとef1aを試す。COIはこれまでコシビロには試していないプライマーを試してみる。

昨日、見つけた予想外の種を、今日のソーティングで3個体発見した。これで、生物地理の面白い話ができそう。さらに、ウイルス感染青色個体もよくよく調べると面白そうな気がしてきた。むしょうにBurmoniscusの実験がしたい。

ナメクジの卵?

2月の沖縄調査のサンプル整理をやっと始めた。半分しか終わらなかったけど、期待していた種がそこそこ採れていそう(解剖しないと正確な種が分からない)。そして、予想外の種が1個体採れた。1個体では分布の議論は難しいか。残りのサンプルで、もう少し採れていると良いけど。なかなか面白い結果が出そうなので、早くDNAの解析を始めたいが、しばらくは、コシビロに集中。

東京出張中に朽木を割っていたら見つけた何かの卵。現地ではミミズか?と思ったけど、ネットで色々と調べているとナメクジのような気がしてきた。どうでしょうかね。

卵

そういえば、スプリングSは昨日だった。弥生賞とは1週間空くのか。忘れていた。無敗のローズキングダムは負けてしまった。とりあえず、皐月賞の1番人気はヴィクトワールピサになりそうだけど、荒れそうな気がしてきた。

抱卵するジムカデ

学会発表、研究報告会、採集、となかなか過密な東京出張だった。今日は、強風が吹いたようで(気づかなった)、電車も飛行機も遅れ、羽田空港は大混雑だった。

年度末、最後の最後の悪あがきということで、コシビロのDNA抽出を始めた。焦って実験をすると良いことはないけど、、、どうかな。とりあえず、PCR条件の決定までしたい。

出張中に、とある場所でワラジムシ採集した際、抱卵しているジムカデを発見した。多足類は抱卵する種が多いみたい。たしか、抱卵しないと、卵にカビが生える、、、だったかな?

抱卵
抱卵中のジムカデ。右の白いのはトビムシ。

オオムカデ
良く家で出現して驚かされるのはオオムカデで、上のジムカデとは異なる。

発表終わり

学会発表は無事に終了。

参考になる意見が沢山聞けて有意義な時間を過ごせた。B. okinawaensisは人為的分散なのか、海流分散なのか、については、どうにか結論を出せないものか。何となく解決策のイメージができたけど、、、。

解析の数学的な内容については答えられなかった。この点については、今後の課題。

コシビロ研究のペースをもう少し上げたい。3、4月は、ササラダニとコシビロの分子系統に集中するか。

昨年、他大学に進学した学生と久しぶりにあった。頑張っているらしい。

明日からは気楽に過ごせる、、、と思ったら、20日に発表が。気楽に過ごすけど。

樹皮はぎ

明日からは学会出席のため、しばらく出張。かなり現実逃避モードになってしまっていたが、今日、現実に引き戻される嫌なこと(忘れたら大変なことだけど)を聞いてしまった。

発表用のポスター入れが見つからず右往左往してしまった。結局、見つからなかったので、塩ビ管で急遽作製した。

ポスター入れ

日本各地の森林で問題となっている鹿による樹皮はぎ。私の生息している周辺では、鹿が(恐らく)いないため被害はないが、昨日の調査地ではわずかながら被害が出ていた。

樹皮はぎ
樹皮はぎされたヒノキ。

鹿の糞
近くにあった鹿の糞。

水平距離

今日は、ヒノキ林の調査地設置を行った。生態学において方形枠を設置する場合、距離は水平距離で測定することが多い。草地など水平な地形の場合はそのままメジャーで測定すれば良いのだが、山地などの斜面では測量をする必要がある。

今回の調査地はかなりの斜面なので、測量を行って水平距離を測定した。とは言っても、私は測量ができないので、後ろを付いて移動していただけ。

しかし、次回からは私がやらなければならない感じなので、教えてもらったことを忘れないようにメモしておく。

基本は、求めたい水平距離(私は10 m)、現地で測定できる距離(斜距離)、および、斜面の角度(高低角:測量コンパスで求める)の三角関数を扱う。

ピクチャ 3

図のような関係とみなせるので、COS(高低角)=水平距離/斜距離、が成り立つ。現地で実際に測定できるのは斜距離で、私は水平距離は10 mにしたいので、

斜距離=水平距離/COS(高低角)、つまり、10÷COS(高低角)、で水平距離10 mの斜距離が求められる。

また、斜距離を測定する高さをコンパス側と測定地点で揃える必要がある。

間違いに気づいた方は連絡頂けると助かります。

測量
白カッパの人が高低角を測定、メジャーで斜距離を測っている。森林管理署3名+3年生1名で測定。

どうやって壊す?

水曜日の発表用ポスターはどうにか完成したが、土曜日にとある場所で口頭発表することを完全に忘れていた。基本的にポスター発表と内容は同じだが、聴衆者が分野外の人ということで、それなりの変更が必要。

年度末の悪あがきで無理矢理進めているササラダニ実験。とりあえず、COIが使えそうということは分かったが、完全体のままではDNAの抽出量が少ない?ということも分かってきた。そこで、体の一部を壊してDNAの抽出を試している。標本としては美しくないが、種同定はどうにかできそう。

Fissicepheus.jpg
Fissicepheus clavatus。これぐらいの破損(腹面にヒビ)であれば、種同定には全く問題ない。

Carabodidae.jpg
Yoshiobodes nakatamariiに似るが、胴感毛が異なる。種名不明。これぐらい破損していても、表徴形質は確認できるので、種同定はできる。

Peloribates.jpg
Peloribatesの一種。破損状況はそれほでもないが、重要な表徴である背面の毛が抜けてしまった。こうなると種同定は難しい。残っている毛でおおよその検討はつくけど。

このあたりはかなりの検討が必要。

明日は、久しぶりの野外調査。

またまた初体験

昨日、30年ちょっとの人生で初めて焼めんを食べた。美味しかった。写真だとパスタ風だけど、長崎ちゃんぽんの鉄板焼きといった感じ。

焼めん

ササラダニのDNA抽出を地道に進めており、やっと30サンプルを超えた。種数は20ぐらいか。DNA抽出には市販のキットを使用しているが、抽出の途中で証拠標本とするため、標本を回収する必要がある。大型(といっても1mm以下)の種だと特に問題はないが、0.2mm程度のサンプルになるとうまく回収できない。現在まで1サンプルが回収不能となった。こうなると種同定ができない。このあたりは今後の課題である。

COIはどうにかなりそう

ササラダニ実験メモ:
30μl抽出のDNA、template濃度10.0mL、アニーリング35℃、で、COIは全てシングルバンドを確認(7/7)。18Sは3/7が明瞭、3/7が薄い、1/7が確認できず。

とりあえず、COIはいけそう。とは言え、今回は近縁な種ばかりで実験したので、ササラダニ全体を対象に実験をする必要がある(DNAバーコディングに使いたいので)。まず、適当に選んだ約10種を実験してみる。

18Sは系統解析に使いたいが、、、。

とりあえず、とりあえず版完成

今日の福岡は結構、雪が降った。当たり前だけど、雪が降ると寒い。

来週の水曜日に学会で発表をする予定。ということで、そろそろ準備をしなければ、、、とのんきに考えていたけど、本学の巨大プリンターで印刷してもらうには3日間必要なことを忘れていた。ということは明日がリミットか。

今日、1日かけてとりあえず版を作成。明日の朝に再度見直して、明日中に依頼しなければ。

学会

つくしって

先日、学生がつくしを採ってきて、胞子を見せてくれた、、、。えっ、種子植物じゃないの、、、と、かなりの無知ぶりを披露してしまった。スギナ(シダ植物)の胞子体をつくしと呼んでいるとのこと。実は、つくしを食べたこともない。食べ方まで教えてもらった。卵とじが美味しいみたい。

胞子をスライドグラスの上に落として、顕微鏡で観察してみた。

つくしの胞子

胞子から脚みたいのが出ているが、水分を与えるとこれを引っ込める(ようにみえる)。これは透過の生物顕微鏡の写真だけど、実体顕微鏡だと綺麗な緑色に見える。しかも、実体顕微鏡下では、風のせい?で脚みたいな構造がゆらゆらしていて面白かった。動画を撮ってみる価値がありそう。

日曜日の弥生賞は、ヴィクワールピサが直線で抜け出して、きっちり勝利。ただ、このレースは皐月賞との相性はイマイチで、むしろダービーとの相性が良いが、どうなるかな。今週末は、ローズキングダムがスプリングSに出る予定だけど、こちらはまだ無敗で、ヴィクトワールピサに唯一黒星を付けた馬。やはり、今年のクラッシックはこの2頭が中心になるのでしょうね。

ただ、エアグルーブの仔ルーラシップもスゴい勝ち方をしており、期待も高まる。リルヴァダルも大器と言われているし。楽しみな馬が多い、今年の牡馬3歳。

とりあえずTruncopesとScheloribates

ササラダニ実験メモ
Temprate濃度を10.0μl、アニーリング35℃で、ScheloribatesとTruncopesのCOIと18Sが増幅。

今回の実験では、サンプルを全く傷つけない方法でDNA抽出を試みた。抽出直後のサンプルはこんな感じ。カバーグラスの封入剤が乾燥していないので見づらい。乾燥すると、もう少しクリアに見える。

Truncopes moderatus
Truncopes moderatus

Oripoda.jpg
Oripoda pinicola

Scheloribates.jpg
Scheloribates latipes?

Xylobates.jpg
Xylobates sp.

Rostrozetes.jpg
Rostrozetes ovulum

種名は暫定。確定するには乾燥後、さらに高倍で観察する必要がある。

ドバイWCを目指していたウオッカが急遽、引退するらしい。色々と夢を見させてくれた名馬でした。

実験メモ

ササラダニのDNA抽出は、AWは40μlで行う。
Scheloribatesは、template 5.0、42℃でCOI、18Sともにシングルバンド確認。
Truncopesは、同条件でCOIのみ確認。
Oripoda、Xylobatesは、同条件で未確認。

以前、5.0、33℃でシングルバンドが確認できている。濃度2倍、35℃ぐらいを試す。

節足動物の系統関係

Yahooトピックにも紹介されていた、Natureに掲載された節足動物内の系統関係に関する論文を読んでみることに。しかし、ほとんど知識がないので、まず、名著「節足動物の多様性と系統」の「節足動物の分子系統学、最近の展開」で勉強をしてから。

まず、前口動物内における節足動物の系統関係。

1.前口動物は2つのクレードに分かれる。
Ecdysozoa:節足動物、有爪動物、緩歩動物、線虫動物など
Lophotrochazoa:環形動物、軟体動物、腕足動物など
2.Ecdysozoa内に、節足動物+(緩歩動物+有爪動物)が認められる。これをPanarthropodaという。
3.節足動物は単系統。

続いて、節足動物内の系統関係。

伝統的な分類体系(1980年代の常識)は、
1.鋏角類(クモ、ダニ、カブトガニ)、甲殻類(エビ、カニ、ダンゴムシ)、多足類(ムカデ、ヤスデ)、昆虫類はそれぞれ単系統。
2.昆虫類と多足類は姉妹群の関係。
3.2と甲殻類は姉妹群の関係。これを大顎類と呼ぶ。
と考えていた。

しかし、最近は、
1.昆虫類と甲殻類が近縁な関係。これをPancrustaceaと呼ぶ。
2.甲殻類は側系統で、甲殻類の一部が昆虫類の姉妹群となる。*知らなかった。
3.昆虫類(六脚類=Hexapoda)は単系統。ただし、分子データで、トビムシが甲殻類に含まれるとする報告もある。*私が大学院の頃に話題になった。
4.蛛形類(クモ、ダニ)は単系統。蛛形類+剣尾類(カブトガニ)の単系統が支持され、ウミグモ類がそれらの姉妹群となる。
と考えている。

で、これらを踏まえ、下記の論文を読んでみる。

Arthropod relationships revealed by phylogenomic analysis of nuclear protein-coding sequences
Regier et al. (2010) Nature, 463, 1079-1084

節足動物の主要な分類群か75種を対象に、核DNAの62個のタンパク質コード領域を用いて系統解析を行った。

1.昆虫類(Hezapoda)の単系統が支持され、Xenocarida(ムカシエビ、カシラエビ:甲殻類)がその姉妹群の関係にある。
2.(当然)甲殻類は側系統群。甲殻類は3つのクレードからなる。
Xenocarida
Vericrustacea:Multicrustacea(フジツボ、エビ、カニ、ワラジムシ)とBranchiopoda(鰓脚類)の2クレードからなる。
Oligostraca:貝虫亜綱(ウミホタル)
((Xenocarida+Hezapoda)+Vericrustacea)+Oligostraca、の関係。昆虫類は特殊に進化した甲殻類ということ。
3.Pancrustacea(昆虫類+甲殻類)+Myriapoda(多足類)は姉妹群の関係。
4.Chelicerata(鋏角亜門)の系統関係は不鮮明。ただし、蛛形類と剣尾類は姉妹群の関係にある。

蛛形類内の系統関係はかなり不鮮明。ダニのAcariformes(ササラダニ、ケダニ)とParasitformes(トゲダニ、マダニ)もかなり遠縁となっている。先日のササラダニの論文でもこの2つは姉妹群の関係になかったけど、、、最新の見解はどうなっているのか調べる必要がある。

新しい発見としては、多足類の系統関係が落ち着いたということかな。これで、昆虫類、甲殻類、多足類の関係は一見落着なのか。良い勉強になった。しかし、論文以上に「節足動物の多様性と系統」に感動してしまった。高いけど。

ディープインパクトの糞から乳酸菌

偶然、他のHPで知った(私としては)興味深い研究。

私が博士課程の学生だった頃、競馬界にはディープインパクトという馬がいた。私が高校時代?に興奮して見ていたナリタブライアン以来、史上6頭目の3冠馬で、かつ、シンボリルドルフ以来の史上2頭目の無敗の3冠馬である。ちなみに、3冠達成の瞬間を京都競馬場で見た。

(電子ジャーナルで入手できないので、アブストしか読んでいないが)下記の論文は、競走馬の糞から新種の乳酸菌を発見しているのだが、実は、この競走馬はディープインパクトらしい。acknowledgementには、そのことが書かれているみたいなので、機会があれば入手して読んでみたい。当然、興味は競争能力との関係ということになるが、、、どうでしょうかね。調べれば他の馬からも発見される気がするが。

Lactobacillus equicursoris sp. nov., isolated from the faeces of a thoroughbred racehorse
Morita et al.
Int J Syst Evol Microbiol 60 (2010), 109-112

イグノーベル賞をとってほしいが、難しいか。ブリーダーズカップ凱旋門賞を勝っていたら、貰えた気もするけど。

学会発表の時、キット、競馬好きは盛り上がったんだろね。うらやましい。競走馬の馬房の敷き藁のササラダニ相を調べさせてくれないだろうか。

ディープインパクと言えば、走行様式についても研究されていた記憶があるが論文になっているかな。こっちも機会があれば読んでみたい。

初耳

とある事情から、コッホの3原則という言葉を聞いた。恐らく、その分野の人には当たり前の言葉なのだろうが、実は、私は初めて聞いた。

病原菌を特定する場合に用いられる言葉で、Wikiによると、使う人によって若干異なる場合があるらしいが、要点は、「ある病気から病原菌が発見される」、「病原菌が分離される」、「病原菌を接種すると病気になる」のようだ。3項目において、さらに「病巣から病原菌が見いだされる」というのを加える場合もあるみたい。

確かにこの要点を満たせば、それが病原菌であることは確定できそうだ。

今日は、鹿児島のワラジムシサンプルの処理を行ったが、ナカナカ興味深い種を発見した。九州のワラジムシ類はほとんど研究されていないので、これからしっかりと調べていきたい。

実験開始

昨日、人生2度目の抜歯を経験。一瞬のうちに終了し、麻酔が切れた直後は少し痛かったが、今はほとんど痛みがない。

今日は、卒論の手伝いで落葉を粉砕しまくった。面倒な作業ではないが、繰り返し作業なので飽きる。

手伝いばかりしててもつまらないので、(年度末の最後の悪あがきということで)ササラダニのDNA抽出を始めた。

ササラダニ

大学の落葉をツルグレンにかければ、これぐらいは簡単に採集できる。大きな個体で約1mmぐらい。0.3-0.4mmぐらいの種が一番多く、今回の実験でもその辺りの種がメインとなる。
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